SubjectRe: Wikipediaにおいて、GPL違反があるとの指摘がなされている事に関して
Fromlinux@toshiba-dme.co.jp
DateFri, 06 Jul 2007 10:17:06 +0900

突然のご連絡、申し訳ありません。

オンライン百科事典ウィキペディアにおきまして、御社がDVDレコーダでLinux等のGPLソフトウェアを使用しているにもかかわらず、それらのソースコード公開を拒否しているとの記述がありました。

参考 : http://ja.wikipedia.org/wiki/VARDIA

こういった問題が実際に起こっているのでしょうか。 あるいは、過去に起こっていたが、現在は解決しているということなのでしょうか。 ご回答いただけると幸いです。

GPLにかかわるソースコードの請求において公開を拒否したことは一切ございません。Wikipediaへ登録を行った方の誤解かと思われます。 詳しくは、下記Wikipediaの引用部分の誤解されている部分にコメントさせていただきたいと思います。

また、ウィキペディアの該当箇所を訂正するにあたりまして、情報の出典を求められる場合があります。 その際に場合によっては、このメールのやり取りをウィキペディア上で公開できると大変助かるのですが、 ウィキペディア上にやり取りを公開してもよろしいでしょうか。

個人情報部分以外、公開していただいて構いませんので、Wikipediaを訂正していただけると助かります。

こういった誤解を未然に防ぐためにも、御社のウェブサイト上(http://www3.toshiba.co.jp/hdd-dvd/contact/linux.html など)にソースコード の提供の有無や提供条件などを明記していただけると非常に助かります。

ご意見ありがとうございます。 早急に検討させていただきます。

ぶしつけな質問で申し訳ありません。 よろしくお願いいたします。


参考 : Wikipedia上の該当部分

オープンソースライセンス侵害問題

内部ソフトウェアには、Linuxや、busybox、iptablesなどのGPLソフトウェアを使用[3]しておきながら、 そのライセンスに違反し、ソースコードの公開を拒否する著作権侵害を続けている (ライセンスを無視し、ソースコードの公開という対価を支払わないことは、販売ソフトウェアを対価を支払わずに不正コピーするのと同様の犯罪行為)。

東芝ではLinux等GPLソフトを使用している製品に関して、請求があればGPLに従いソースコードの提供を行っており、請求を拒否したことは一切ありません。 尚、GPL以外で公開義務の無いライセンスが適用されているソフトやドライバについての提供は行っておりません。

東芝はGPL違反の常習企業であり、2002年にはMP3プレーヤgigabeatにおいても問題を引き起こし[4]、ソースコードの制限付き公開に踏み切ったという過去がある。

過去、GIGABEATにて手続きに不備があった事は事実ですが、その後はGPLに従いソースコードの提供を行っております。 また、提供について制限は付けておりません。

このように、技術力の低さを他者の権利を侵害することによって補おうとする企業体質は、多くの人々によるソフトウェアの合理的な発展を志向するオープンソースソフトウェアエンジニアを冒涜するものであり、社会的に多大な非難を受けている。

ソースコードの配布方法について、東芝の方針としてお客様の電子メールによる請求に基づきソースコードの入ったディスク(CD-R)を配布させていただく方法にて対応させていただいております。 この配布方法はLinuxライセンス契約に則しているものと考えております。

手続きは以下の様になります。

  1. http://www3.toshiba.co.jp/hdd-dvd/contact
  2. http://www3.toshiba.co.jp/hdd-dvd/contact/linux.html
  3. linux@toshiba-dme.co.jp メールにて問い合わせる
  4. メールにて請求内容の確認、ソースコード送付先の確認
  5. ソースコードの送付(提供)

(上記(3)のメールアドレスはGPL請求専用のアドレスで、それ以外の問い合わせには対応できませんのでご注意ください。 製品についてのご意見、ご質問等は上記(1)のページをご確認ください。)

以上、ご不明な点があれば、遠慮なくお問い合わせください。

これからも、東芝をよろしくお願いいたします。

東芝デジタルメディアエンジニアリング株式会社  Linuxサポート<linux@toshiba-dme.co.jp>